
50代半ばに中出刃を求め、指南書に従い魚を捌き、好きなように食していますが、旬の美味しい食膳は財布にも優しい、お楽しみです。魚を追う内に四季折々の野菜にも魅力を感じ、故郷新潟の畑を思い出し売り場を眺めます。誇れるものはなく成功や安定から程遠い自分ですが、振り返るといつも食は私の中でテーマとして存在していました。これまでを無にせず今日の日を大切に、季節の魚介・野菜を楽しみながら自身をガイドしていきます。

湘南の大はまぐり

藤沢市漁協ではだいぶ以前より、江の島沖合で獲れたサイズ7センチ以上(中には10センチ超えも)のビッグサイズのはまぐりを販売しています。
2010年頃、近所のこの漁協で朝市が開催されていることを知り、楽しみに列に並び、海産物を求めていました。その中には下記の”生シラス”や”ながらみ”もありましたが、
”はまぐり”も並んでいました。

その昔、この海では大きなはまぐり(チョウセンハマグリ)が多く獲れましたが、高度成長下の海の汚染も一因で、収獲不能に陥る程に生息数が減ってしまったとのことでした。そこで地域の漁業者と市が一体となり、生態環境を整えつつ稚貝から大切に育て上げ、現在の市の名産(ふじさわ特産品)として提供できるまでにリカバリーしたということです。
これらのはまぐりなどを喜んで買い求める内に、水氷の中の新鮮な魚にも魅せられ、自ら下ろすべく中出刃を求めたことから魚料理などの献立づくりに至りました。

焼きはまぐり
見出しの写真のようにビッグなサイズです。私は身長177センチで手のひらも大きい方と思いますが、手からはみ出す程の大きさです。2010年当時から現在まで1ケ300円で販売されています。スーパーなどの魚売り場で見るハマグリはこれに比べると随分小粒です。
● 肉厚で大きく噛み応えもあります。