
新潟・実家のとんがり柿と渋柿
子供の頃、実家には松、杉、ヒマラヤ杉、欅、銀杏、もみじ、シュロなどの背の高い木があり、椿、桜、ハクモクレン、ツツジ、紫陽花、ヤツデなど花咲く木があり、
葡萄、ビワ、イチジク、ザクロ、プラム、南天、山椒など実がなる木がありました。
そして、柿の木も10数本はありました。
柿は2種類あり、先が尖った、弾丸のような実のとんがり柿(筆柿)は
よむ(新潟弁:「熟す」の意)と甘く、秋には遊びながら食べたものです。


かじると実には黒いツブツブの模様があり、「柿のゴマ」と呼んでいた覚えがあります。
たまに渋くて食べられないものに当たることもありました(10個に1個位?)。

でも実家の柿の殆どは渋柿でした。
とんがり柿と異なり、実は平べったく、真ん中の”ばってん”はむしろ凹んでいます。
しかし、この渋柿がとんがり柿以上に甘く美味しいのです。
焼酎漬けにして渋みを取れば・・

さわし柿
焼酎漬けで渋みを取る方法で渋柿は完璧に甘く美味しい柿に生まれ変わります。故郷・新潟の実家ではこの柿を「さわし柿」と呼んでいます。
稲が終わると(稲刈りを終え、その年のコメ作りを終えると)渋柿も色づき、
これをもいで、母はさわし柿作りをする~出来たさわし柿を自分に送る・・
この数十年、毎年秋はそれの繰り返しでした・・

そして今年もこの有難い”さわし柿”が届きました。

電話口の母曰く
「5日浸けて2日置いて送ったすけ、どうれもちょうどいいあんべになってるとも」
→(5日間浸けてから2日寝かせて送ったので、多分、丁度よい塩梅(の漬け具合・甘さ)に仕上がっていると思う)
m(^^)m
秋の陽がやさしい窓辺で興味津々の家族(^^)がいます。

柿はお店で買ったことがありません・・
この柿が毎年の楽しみで、みなで美味しくいただきます。

食後のデザートで食べる時、新入りの家族(^^)にも一切れのおすそ分けです!

”さわし柿”は新入りの家族(^^)が来る以前、亡くなったお姉さん(!?)も大好きでした。

故郷の晩秋
さわし柿を味わう頃、故郷・新潟の実家の田には白鳥が舞い降り、刈り入れ後の落穂をついばみます。


近くの水原(すいばら/現・新潟県阿賀野市水原)の瓢湖(ひょうこ)は白鳥の飛来で有名ですが、その白鳥が食べ物を求め、近隣の田んぼに来るようになって久しいようです。薄明るくなった明け方、帰省で実家の布団の中で屋根の上の空から「クォー、クォー」と聞こえた白鳥の鳴き声・・初めは何の声か?分かりませんでした。
(自分の子供の頃はそんなことは無かったのですが・・)


実家の庭には落ち葉の絨毯が・・

秋は静かに深まっていきます。
やがて季節は鉛色の空が続く寒い冬に変わります。

もう20年も前に撮ったこの頃の写真です。
枝には数個、取り残されたような柿・・
嗚呼、故郷は・・


祖母から母に作り手は変わり、実家の”さわし柿”は恐らく母の代で途絶えてしまうと思いますが、もし渋柿が入手できれば、自分で再現してみたいと思います。
そして故郷・新潟の母までの伝承は他にも・・
紫蘇の葉をふんだんに使った梅干しやもちぐさ(ヨモギの葉)を混ぜた新潟名物笹団子、新潟郷土料理のおおびら(のっぺい汁)、素朴な田舎の保存食(!?)つぶし豆、それから年末に仕込み、正月にいただく「切干(きりぼし)」等々。
(そういえば、パンもありました。これは祖母が得意でした。幼少時、田舎の中の田舎だったので「(ハイカラな)パンとは?」と不思議でした。その頃、せいぜい5~8歳位ですが、今に思えば、土着農村先祖代々どっぷりの農家の祖母が、自ら「パン」を作っていたことは驚きです。蒸かしたパンの独得の香ばしい甘さと鍋にこびりついた生地がとても懐かしいです)
材料の入手も困難で全部はとても無理ですが、切干は切干大根にするめや数の子を入れて醤油・酒で味を整えたつゆに漬け込んだものですが、これなどは必ず再現しようと思っています。

追伸: 切干はご飯のおかずには勿論、酒のツマミにも美味しいです。
新潟の酒~”幻の銘酒”越乃寒梅にとてもよく合うのです(^^)



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