久しぶりの菊
春~秋 丹精した野菜などを送ってくれる母も高齢となり、もう畑仕事も厳しい中、前回は美味しい柿を貰い、 その数は以前にくらべ、めっぽう少なくなり、
(自分のために頑張って浸けてくれたんだな・・)と有難くも胸が痛みました。
そして、(もう年末の正月用餅まで無いだろな・・)と思っていた矢先、
便利になったもので、 ヤマト運輸から母の荷物が発送されたというメールが。
(柿の追加か?はたまた柚子か?)と思っていたところ・・
久しぶり(10年ぶり!?)の菊(食用菊)でした。

だい鉄
差し込む秋の柔らかい日差しに映える黄色とピンクです。

母のレシピ
箱の中には母からの手紙も入っており、お浸しの作り方が添えてありました。菊は芯を残して、手で花びらを散らし、湯をふっとうさせ、
スを入れて煮たったら、しゃもじでさっと返し、あまり長く煮ない事です、
ざるにあげ、冷水で2回位洗って、水を切る、
しぼると、ぐしゃぐしゃになるから、ざるに入れたまま、しばらくおく事、

だい鉄
ペンを手に取ることもあまり無いだろう母の、決してキレイな字とは言えないが、丁寧な字です。
ちぎる花びらが香ります・・

子供の頃の味
手紙には食べ方も・・ゴマダレ 正油 ポンズ
自分の好きな物をかけて食べる。

だい鉄
記憶では小学校にあがらない頃から祖母に食べさせられていたと。
みな味の素を振り、醤油をかけて食べていました。
ゴマダレ、ポンズ、なんて子供の頃は見たことも無かった・・
新潟の田舎も随分都会になったもの・・
ここはやっぱり、味の素と醤油でいただきました。
シャキシャキとした歯ごたえ~菊の香りが鼻に抜けます。
懐かしい故郷の味・・

だい鉄
仕事から帰った娘も家人に食べ方を聞いて、同じく味の素と醤油で食べたようです。
田舎の味をとても気に入ってくれたようです。
血は争えないもの・・

里芋~土の匂い
箱の中、菊の下には大きな里芋も入っていました。実家の畑、土の匂いがしました。

里芋は家人が上手なので、煮っ転がしにしてもらい、こちらも美味しくいただきました。


だい鉄
実はこの秋、久々に帰省して母の顔を見ようと連絡をとっていましたが、 日に日にコロナ感染も広がり、やむを得ず、ドタキャンせざるを得なくなったのでした・・
母も「コロナが落ち着いたらまた来てくらっせや」と・・

