
昨今のコロナ禍において、マスクはほとんど全ての人の必需品となりました。
コロナ感染の始まり当初は品切れとなり、化学物質過敏症(CS)患者さんは多大な影響を被ったはずです。
CS患者さんにとって命綱とも言えるものについては、何らかの安全策を用意しておく必要があります。
化学物質過敏症に関する経験談を以下に記しましたが、
私の経験から、一助となるかも知れない情報を補足させていただきます。
上の記事と併せてご覧いただければと思います。

マスクの需要
コロナ禍でマスクの着用は当たり前になりました。
諸々の規制緩和もあり、マスク無しでの出歩きを目にすることも多くなりましたが・・
忘れていけないのは感染始まり当初のマスクの品不足~売り切れ続出。入荷日の薬局には朝から開店待ちの列・・
今でこそストックは潤沢ですが、予想外の需要に切迫してモラール低下も懸念される危うさがあります。

2013年1~2月に初めてPM2.5が取り沙汰された時もマスクの買い占めが起こり、すぐに品切れとなりました。
誰もがマスクを着用して出掛ける・・ そうした光景はあの時からだったと思います。

だい鉄
下は当時、私がネット通販で販売していたPM2.5対応のマスクです。

活性炭入り脱臭マスク ”キーメイトマスク” は本来、農薬や薬品などを扱う仕事での悪臭対策用でした。
その脱臭効果が専門医の評価や患者さんの口コミで広がり、多くのCS患者さんも使用されました。
私もネット通販も含め、このキーメイトマスクを2001年より18年間、販売しておりました。
しかし、PM2.5で爆発した需要の下、脱臭マスクという特殊性にも拘わらず、一般客注文が殺到し苦慮しました。
CS患者さん必需品・日々使い続けなければならないものが手に入らなくなった。そうした事態になったのです。

そして今回のコロナ・・さらなるマスクの需要により、またもみな売り場へ~通販・買い物かごへ・・
過去、2度に渡るマスクの品薄・品切れ状態に、CS用途のマスクの市場も浸食されてしまったのでした。
患者さんの皆さんは痛切にお感じと思いますが、不測の事態のために安全策を講じておくが必要があります。
キーメイトマスク関連情報
安全策の話の前に、キーメイトマスクについて関連する情報を整理してお伝えします。

活性炭入り脱臭マスクの定番・キーメイトマスクの後を追って、姉妹品などのマスクが登場しました。
それに伴い、名称もキーメイトマスクD-300、後にキーメイトマスクD-300A と変更になりました。

クラレ 活性炭入り簡易防臭マスク キーメイトマスク (50枚入) 1箱 (D-300A-50P)
*包装形態が異なるキーメイトマスクD-200Aという品番もありますが、マスク自体は同一です。
姉妹品
同じキーメイトマスクという名称ながら、仕様が異なる別品番のマスクが姉妹品として追加されました。
▼キーメイトマスクPD-200 入り数:1枚/袋×20枚/箱×10箱=200枚

キーメイトマスクPD200 活性炭り 防じん対策マスクプリーツタイプ 20枚入
外見的には一般のマスクとあまり変わらない感じです。
惜しむらくは活性炭シートは日本製ですが、マスク加工が中国製というところか。
廃版:キーメイトマスクCS-5

キーメイトマスク愛用の方はよくご存じと思いますが、残念なことがありました。
2003年に発売開始されてから大変重宝されていたキーメイトマスクCS-5(後のCS-5A)が終売となったことです。
D-300A・D-200A同様に特殊活性炭フィルター・クラシートをメインフィルターとして採用。
さらに有毒物質のホルムアルデヒトも除去する優れた脱臭効果を発揮したマスクでした。



だい鉄
不織布、簡易フィルター、特殊活性炭、不織布、オーガニックコットンと、
幾層にも渡り、悪臭をシャットアウトするバリケードが設けられ、
有機溶剤臭はじめ、特にホルムアルデヒトの脱臭も意図された高性能でした。
終売における明確で詳細な理由は明らかにされなかったように記憶しています。
原材料の高騰により構成素材が入手困難、或いは不可能となったことは聞きました。
製造に係るコストが膨らみ、採算が取れなくなったのだろうと推測しました。


国内生産で製造工程の殆どが手作業であったといいます。
そのため、仕上がりには多少の不揃いがあり、購入者から苦情を受けたことがあります。
しかし、全て手作りであることを伝えるとむしろ納得され、安心感を持たれたものです。
患者さんの中には「活性炭の匂いが強過ぎる」と、D-300Aをもっぱら愛用の方もおいででしたが・・
私の販売経験では値段も高かったですが、圧倒的に最も売れたマスクでした。


だい鉄
このCS-5に限らず、不採算により終売に至った製品はかなりあります。
ボランティアで事業は継続できず、悩ましいところです・・
関連商品

活性炭入りマスクではないですが、かつてオーガニックコットンのマスクも販売しており、人気がありました。
キーメイトマスクの活性炭が強過ぎるとか、その日の体調によって使い分かるとか、そうした声を聞きました。
有機栽培のコットンを使用し、化学処理をせず本来の風合いを活かした製法はとても安心感があります。

だい鉄
肌にも優しく、洗って繰り返して使えるのも有難いです。


程よい立体感で、内側ポケットには付属のオーガニックコットンのガーゼも入ります。
表側にダブルガーゼ、内側にトリプルガーゼを使い、ゴム紐をオーガニックコットン糸でカバリングしています。

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販売を開始した2000年代前半には、この手のマスクは探しても中々無かったです。
が、マスクの需要が拡大してからは素材の安心感より、オーガニックコットン製のマスクは市場に溢れています。
ただ、CS患者さんが使えるマスクは限られていそうです。素材の構成などよく確かめる必要があると思います。
逃げ道の確保
反応の対象と程度に大変個人差があることも化学物質過敏症の特徴です。
ある患者さんの苦痛となる匂いも他の患者さんではさほどでもなかったりします。
逆に、殆どの患者さんが問題ないとする匂いでも患者さんによってはつらいものとなる場合も・・
経験は人によって異なります。過去に繰り返し体験したことが脳に記憶されます。
日々接する匂いは脳で過去の記憶と照合され、ダメージや問題の有無を判断されるのだろうと私は思います。

マスクにしても、前述のように多少、合う・合わないのバラツキがあります。
CS-5の終売は残念ですが、身を守るマスクが、またいつ何時、品薄になったり入手できなくなるか分かりません。
そのためにある程度のストックを確保しておくことは勿論のこと、自作するための用意も必要と思うのです。
手作りマスクはおしゃれ感覚含め、随分一般的になり、違和感もなくなってきました。

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既成の手作りマスク以外にも、下記のような素材を利用して一から作ってみては?とも。
終売・廃版の備えとしても逃げ道を作っておけば、安心ではないでしょうか。

オーガニックコットン 生地 60ローン/きなり 有機栽培綿 生地 布 布地 綿 日本製 オーガニック コットン テキスタイル 綿100% Organic Cotton Cloth
安心して身を置ける場所のために~空気清浄機
ネット通販を生業にしていた頃、電車に乗ることは年に数回でした。
今は20年ぶりの電車通勤で仕事に通いますが、車内では様々な匂いを感じます。
タバコ臭や柔軟剤の匂いは堪え、すぐ居場所を変えます。たまに感じるアロマらしき匂いもつらいです。
これらは嗜好品や好みであったり、おしゃれや心身をリラックスさせるものであったり、目的は様々です。
その人にとっては必要なのでしょうが、それらの匂いで健康を害する人たちが存在することは事実です。

化学物質過敏症でなくても匂いに敏感な世の中になりました。

だい鉄
加齢臭~体臭~口臭など、私自身も随分、気になります・・
結果、柔軟剤や芳香剤、消臭剤などの商品が巷に溢れています。
一方でこれらが発する匂い(臭い)で体調を崩す・・「香害」についての記事なども目にするようになりました。
CS予備軍かも知れないですが、化学物質や人工的なものへの否定的立場が増えたことは歓迎すべきと思います。

CS患者さんとしては、反応する対象に近づかない、ダメージを及ぼすモノを身の回りから無くす、遠ざける~
といったことですが、中々難しいです。

近所の塗装工事や農薬散布、害虫駆除の薬剤など、どうにもならないことも多いです。
脱臭マスクで防御したりしますが、やはり安心して身を置ける場所の確保が欠かせません。
転地療養を繰り返す訳にいかず、そのための一助たるものが空気清浄機です。

昨今では数多くの空気清浄機が出回っていますが、CS患者さんにやさしいものとなると選定は困難です。
かつてはCS患者さん向けの高性能機種がありましたが、こちらも採算が合わず、販売終了となりました。
その中で専門医のオススメに以下のセラピュアクリーン 「源気」(げんき)があります。
専門外来での使用実績があり、現在も活用されています。
他の生活用品同様、ここでも多少合う、合わないの個人差はあると思いますが、検討の余地はあると考えます。

子供の頃、水道水以外に水を買う時代がくるなんて思いもしなかったです。
今に空気を買う時代もくるかも知れません・・
専門医先生によれば、「氾濫する化学物質に敏感なCS患者さんがむしろ正常で、真似をしてよい位」なのだと。
それだけ悪い環境下にいることを自覚し、世の中を改善していくことが必要なのでしょう。
少なくとも自己防衛し、心身の害になることは避けていきたいものです。


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