楽天~ヤフー~アマゾン~ インターネットコマース黎明期から独自の商品構成で20年、店舗運営に携わった元店長が提供する、健康・生活・食に関する情報の引き出し

楽天市場出店評判 by楽天運営20年~ヤフー・アマゾン比較感想

楽天マグカップ道具箱
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はじめに~この記事でわかること

これからネット通販事業を始めるために販売サイトを開設しようと考えている方、検討している方は是非、参考にされて下さい。ショッピングモールとして楽天市場・ヤフーショッピング、そして通販のメガサイトとしてアマゾンがあるが、出店・出品する場合、「これらはどう違うのか?」「どういう特徴があるのか?」「どこがよいのか?」~について、まとめました。

だい鉄
だい鉄

私は”卒業店長”の名の通り、約20年取り組んできたネット通販の仕事をリタイアしましたが、楽天市場とヤフーショッピング、そしてアマゾンで主力商品をどこよりも売ってきた立場から、その経験をもとにお伝えします。



尚、最初に申し上げておきますが、”兎にも角にも楽天市場への出店が最もよい”という訳ではありません。私自身、楽天での店舗運営が最も長く、(楽天市場への出店を考えているが、評判はどうなのだろう?)ということについて、ヤフー・アマゾンとの比較を交えた感想を書きますが、それぞれに長所・短所、得意・不得意な部分があると思います。

が、もし・・

できるだけ価格競争に巻き込まれたくない
他店と異なる差別化された商品(付帯サービス等含む)を保有し、それを売りたい

~ということなら、先ず楽天市場への出店を検討してみてはいかがか?
という立場です。

ネット通販

これを読んで、「いや、やはりヤフーショピングに店を出そう」「アマゾンで勝負だ」ということでもよいと思います。どんな立場でも競合を知ることは大切ですので、総じてネット通販を始める際の参考となれば有難いです。

そして実はそれ以前に・・楽天・ヤフー・アマゾンのいわゆるビッグ3(スリー)が生み出したビジネス環境を100%肯定はしていません。おおよそ20年のネット通販を生業とした日々で、零細企業の立場で、長いものには巻かれざるを得ない~言ってみれば苦渋たるをさんざん経験しています。
それであるからこそ、メジャーは無視できない部分、学ぶべきものが大いにあると自覚し、それらのエッセンスを吸収しながら納得できる唯一無二の店舗を作ると決め、虎視眈々と力をつける。そのような観点からもお読みいただいた上で、門を叩くご判断の材料たればと思います。

楽天・ヤフー・アマゾンのベース


だい鉄
だい鉄

最初に私の”ネット通販へのとっかかり”と”楽天・ヤフー・アマゾン、それぞれの出発点”の話をして、この先の展開のイメージを持っていただきたいと思います。


【ネット通販へのとっかかり】
長年の会社勤めにピリオドを打ち、1996年に小さな会社を作りました。それまで携わっていた仕事の中でやり切れなかった商品開発等を行うべく、どうにか製品化することが出来ましたが、思うような売り上げには繋がりませんでした。

カタログ

そして通信販売・・ 従来からカタログやダイレクトメール、新聞・雑誌の広告等で普及し、1990年代初めには、L.L.Bean や エディ・バウワー など、アメリカが本拠のアウトドア用品・カジュアルウエアの通販が展開され、自身も保有する商材やネットワーク(実はとても脆弱であったことは、やってみて初めて分かったことでしたが)を活用した通販事業を検討するも、そうそう思う通りにはいかず・・諸々模索の中、1999年夏に、スタートして間もない”楽天市場”を知りました。


【楽天市場】
楽天市場は1997年5月にサービスが開始され、1999年6月に旧社名・株式会社エム・ディー・エムから、新社名・楽天株式会社(現社名・楽天グループ株式会社)に社名変更されたばかりでした。

【ヤフーショッピング】
もう一方の雄”Yahoo!ショッピング”は1999年9月にサービスが開始されていますが、当初はほぼ同時期にスタートした”ヤフオク!”(旧「Yahoo!オークション」)に圧倒的な勢いがありました。ヤフーの場合、1996年1月にヤフー株式会社が設立され、同年4月に日本初の検索サイト「Yahoo! JAPAN」が開始され、ポータルサイトとしてヤフオク等に先んじて認知されていた感があります。

【アマゾン】
そして”Amazon.co.jp” のサイトは先ず、本の販売で2000年にスタート。沿革を見ると翌2001年に、CD・DVD・ビデオの販売、2003年に家電、2006年にヘルス&ビューティーと、ザックリですが、取り扱い品目を増やしています。立ち上がりに関しては、楽天、ヤフーに比べて遅かったという印象です。

ガラケー

1999年、2000年頃はようやく携帯電話がごく一般的になった頃。1999年はドコモがi-modeサービスを開始し、カメラ付き携帯が発売された年。2000年はauが誕生した年でした。その頃、個人でパソコンを保有している人はまだ少なかったと思います。当然、スマホが登場するのは、もっと後のことです。

楽天市場出店とネット通販の基本


だい鉄
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次にまだ幼かった楽天市場誕生2年後の様子と当時のネット通販の環境について、その頃出店した立場からお話しますが、この部分は私が楽天をオススメする所以の導入となります。


【楽天市場出店】
何故、楽天市場に出店したのか?それは前述の通り、1999年8月の時点では、まだヤフーショッピングやアマゾンのサイトは存在しておらず、近くにいたパソコン関係に精通していた人から新しい通販サイトとしての情報を得たからでした。もっともその人は新たな販売の仕組みという観点からではなく、パソコン関連の新情報として(こんなものも出てきた)といった話だったと思います。ともあれ、資料請求し、出店セミナーに申し込みました。

セミナー

【1999年9月の楽天店舗は800店】
楽天からのセミナー案内は社名も印刷されていない安価な茶封筒で届きました。零細企業の我が社でもアスクルで専用封筒を作っていた立場から、(ネットビジネス先端企業は見てくれ度外視でコストダウンを図っている)と感銘した覚えがあります。・・果たしてそうだったのか?は今、分かりませんが(^^;

茶封筒

そして9月に当時、都内祐天寺にあった楽天社屋でセミナーを受講しました。会社入口には三木谷社長以下、事務所のレイアウト(机の位置と名前)の案内表示がありました。受講者は20数名だったと思います。セミナーでは店舗構築(サイト作り)の講義もありましたが、資料は全て手作りでコピー用紙に印刷され、ホッチキス留めされたもの。スタートして2年の出店店舗数はまだ800店ほど・・三木谷社長は「年内、何とか1,000店突破!」と言っていました(^^)

【開店】
セミナーを経て徹夜で店づくりし、忘れもしない、翌10月7日に店舗オープンに漕ぎつけ、その後、約20年に渡り、店舗運営することになります。


サクセス




だい鉄
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そしてまた昔話のようですが、1999年、2000年頃のネット通販の状況についてお話します。「売る立場(店舗)が求められるもの」、そして「売る環境(楽天・ヤフー・アマゾン)が求めるもの」の原点を見ることが出来ます。


【インターネットで買う人なんていない】
1999年当時はネット通販は全く一般的ではなく、「インターネットでモノを買う人なんていない」「インターネットで買い物をするのは特殊な人」とも言われました。電子商取引・インターネットコマースという言葉もいつしか出来ましたが、まだネットでの買い物自体に消費者は不信感を持っていた頃・・ いわゆる悪徳商法や偽サイトなどでボッタクリに合うのでは?という警戒感の方が勝っていました。
プレゼント
今でこそほしい商品を検索して、数ある中から選ぶという当たり前の消費者行動と違い、消費者の殆どがインターネットで買い物をしたことがないため、先ず、どうやって来店してもらい、商品を見てもらうか?そこから始めないといけない・・ それが最初のハードルであったため、全ての店舗がプレゼント企画を実施し、とにかくより多くの人に知ってもらい、販売対象のリスト集め(メルマガ配信のためのメールアドレス集め)に励んでいた時期でした。

だい鉄
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何かを買いたいと思っていても街を歩いている人に声掛けしてもしょうがない。たとえ買い物に興味が無い人であってもパソコンを持っている人をターゲットにする。そこから始まりました。


▼ 当時開催した「湘南ビールプレゼント♪」

湘南ビール

同時に「自店は決して怪しいものではない」ことをいかにして信じてもらうか?そのために以下の部分に気を使いました。

1)プレゼント企画ページで信用を勝ち取る工夫をする
2)トップページを一目で見て”何の店なのか?”分かるようにする
3)店長の顔写真を必ず掲載する
4)会社概要ページで「どんな会社が運営しているか?連絡先は?決済方法・送料案内・返品規定」などを丁寧に説明する
5)伝言板を賑やかにする~人気(ひとけ)を作る(商品・店舗レビューの走り)


等々・・

これらは後述する楽天のノウハウ部分の基本中の基本の部分でした。

だい鉄
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店長の顔写真は絶対に掲載して下さい!」と、半ば強制的(!?)に言われました(^^)


福袋

プレゼント企画でメールアドレスを集め、メルマガを配信し、セールなどのお買い得情報を流し、来店を促して売りにつなげる~これがその頃の売り方の鉄則です。 商品特性に応じたセールや目玉商品、そして福袋などを担当コンサルタントと練り、実施していきます。「福袋は正月に限ったことではない」と若年のECコンサルタントは平然と言ってのけましたが、(何でもありなんだな・・)と感じたものです(^^;

だい鉄
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ダインビング用品・スポーツ用品を扱う実店舗で、年商3億円の店舗の店長も務めていた自分でしたが、担当コンサルタントやセミナーでは若年の楽天スタッフに一から多々教わりました。
後述するように店舗運営ノウハウ自体は各店舗の実践を集約したものがベースとなっていたと思いますが、水面下で人材育成や社内研修に相当力を注いでいたように見受けられました。


ポイント

その時点では今でこそ当たり前の買い物で貯まるポイントも無く、自前で店舗独自のポイントシステムを設定しました。クーポン然りです。ポイントやクーポンで釣ることよりも、店舗の力となる売り方の基本や商品力をつける段階と考えていたのでしょう。力が出来た店舗が数千店と増えた段階でポイントなどの定番手段でモール内の活性化を図る~そういう段取りであったのかも知れません。


【売る立場(店舗)が求められるもの】
モール内の店舗に店としての基本的な力がついてくると、実際に売りにつなげるための価値や策が求められてきます。実店舗との競合も視野に入れながら・・

どうしてそこで買うのか? 
 → そこでしか売っていないから ~であれば単純明快ですが、
同じ商品が他店で並んでいれば、
 → 期間限定で今ならオトクだから 一番安いから ~が絶対的に背中を押す要因でしょう。
(前述のポイントやクーポンも後押ししてくれる要素です)

ここで、どうしても価格が重要になってきます。
消費者は「実店舗を構えていないネット通販なら安くて当然」という目で見るし、ネット上の競合店に打ち勝つためには他店との差別化要素が必要です。それは納期であったり、店舗独自の目に見える何かの特典やサービスであったりしますが、もっとも分かり易いのが”販売価格”でしょう。同じモノ、同じ品質であれば、安い価格で。通常、これが求められます。

特価

【売る環境(楽天・ヤフー・アマゾン)が求めるもの】
開店当時は楽天市場も家賃(毎月のテナント料)だけで済み、ページ上で電話やFAXでの注文を促し、受けることもOK!つまり売上に応じて発生する課金(ロイヤリティ)も無い状況でした。とにかく店舗数を増やすこと!これが大前提であったのでしょう。それが2002年4月より、売上に対して課金が発生する料金体系に変更されました。併せて、買い物かごを通さない電話・FAX・メールでの受注は注文の誘導含め、禁止となりました。当時、愕然としたものです・・

出店数がある程度まとまった段階でロイヤリティを要求することは予め計算していたと思われますが、その後追随する店舗運営に不可欠となる各種広告の対価等々含め、楽天・ヤフー・アマゾンが求めるロイヤリティ、販売手数料、広告費の支払いが重くのしかかり、前述の価格設定と併せ、店舗の運営を大きく左右する要因となりました。

課金

この2002年、2003年あたりでパソコン保有率に比例して楽天市場の店舗数も急こう配で増えていき、ネット通販の需要も急拡大していきました。それに併せて、前述のポイントシステムやらクーポンやら、今日では当たり前のサービス内容が整備され、進化して利便性が向上し、活気づいていきますが、店舗は消費者から少しでも買い易い条件(の価格)が求められ、売る仕組みを提供した楽天・ヤフーへのロイヤリティを負担する構造となりました。

楽天市場販売ノウハウの”根っこ”


だい鉄
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いち早くインターネットコマースの扉を開けた楽天には誇るべきノウハウの”根っこ”がありました。その部分を説明します。


店舗設立に際しては、商品の用意は勿論、決済方法や配送方法を設定し、カートシステムを備えることが前提ですが、運営はネット通販ならではのやり方で進めていく必要があります。どのような店舗ページ・商品ページを作っていくか?どういうセール企画が売れるのか?メルマガはどう書けばよいのか?など、出店セミナー以外にも、開店後の店舗運営セミナーが各種あり、それらを受講しながら売れる店舗へとECコンサルタント共々目指していきました。

講義

ここで、これらのセミナーについて特筆したいところは、予めこうあるべきという正解の手法を楽天側で保有していたのではなく、基本的には出店店舗の日々の運営を通じて得られた成功例が積み重なり、応用されてノウハウとして蓄積され、共有され、ブラシュアップされていったということです。セミナー出席者同士で問題解決しながら、やり方を見出すということもありました。

セミナー料を払い、楽天に赴き、講義室で学び、知り合った店舗担当者が仲間となり、継続的に情報交換がなされたり、楽天市場内の新しい販売促進のムーヴメントに育ったり、様々な発展的要素があったと思います。

だい鉄
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業績の拡大と共に楽天の社屋は移転したため、祐天寺 → 代官山 → 六本木ヒルズと、色々な場所に通いました(^^)

ワークショップ

セミナーのテーマも携帯サイトでの売り方や商品撮影の仕方など多岐にわたっていき、近年はオンライン化されましたが、楽天の販売ノウハウは黎明期に試行錯誤しながら店舗運営して得た、各店舗担当者の切磋琢磨、成果が土台となっているということです。それは楽天にとどまることなく、ネット通販における店舗運営ノウハウのベースとなったと言っても過言ではないと思います。

みなで店舗作り、運営の悩みを分かちあい、ノウハウを構築していった部分が今の常識や方法、ノウハウの奥底に脈々と息づいていると感じるのです。


ヤフーショッピングとの違い


だい鉄
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では楽天に続いて一大モールを築いたヤフーの状況はどうだったでしょうか?ヤフーショッピングにはどんな特徴があり、楽天とどう違うのか?みていきます。


【ヤフーショッピングへの出店】
楽天店舗の運営に慣れてきた頃、2006年にヤフーショッピングに出店しましたが、その頃はもうネット通販は当たり前となっており、複数のモール(この頃は楽天とヤフー)に出店することがトレンドとなっていました。楽天の店舗だけの運営では他を知らないことになるという危機感を抱いたし、本来、ヤフーショッピングで得られる筈の売上をみすみす逃していると感じたのです。

ヤフーショッピングは楽天市場の場合と中身が多少異なっていましたが、以下の機能は一通り、備えていました。

・店舗構築システム
・各種決済方法を含んだ買い物カート
・販売データ管理
・メルマガ配信
・担当コンサルタントや販売セミナー


ただ、特に販売促進に関連する機能に関しては、楽天のクオリティーには及ばないという印象です。 例えば、メルマガ配信については、楽天の場合、商品購入履歴毎に絞り込んだり、様々な条件で配信対象を限定したメルマガ送信が可能でしたが(セグメント配信)、ヤフーのそれはある条件のみ、大雑把なものでした。セミナーの種類や質も楽天の方がかなり勝っていましたし・・

だい鉄
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楽天では店舗を”ショップ”と言い、ヤフーでは”ストア”と言う。楽天ではメルマガを”R-mail(アールメール”)と呼んでいましたが、ヤフーでは”ストアニュース”とする。販促イベントも楽天の”お買い物マラソン”に対し、ヤフーでは”お買い物リレー”と。なんともはや・・(^^)


まあ、それだけに楽天の店舗運営に習熟してしまえば、ヤフーに出店する場合でも目新しい何かをする訳ではなく、時間さえかければ、比較的スムーズだったという印象です。


*ヤフーショッピングにおいても楽天同様、出店料(システム使用料)と売上金額に応じた課金(ロイヤリティ)の負担が必要となっていました。

だい鉄
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少し横道に逸れますが、次第にモールにおけるロイヤリティのデメリットが一般的にも認知されるようになり、モールに属さず、ロイヤリティが搾取されない(!?)自社サイトを作る動きも加速してきて、後に自分も構築しましたが、集客という点で楽天・ヤフーに全く及ばず、難しさを噛みしめたものです・・


【出店料無料化と店舗数・商品数の増加】
楽天・ヤフー以外にも次々と仮想商店街(モール)が増え、誰もが気軽にネットで買い物をするようになった頃、未曽有の災害・東日本大震災が起きましたが、震災から2年後の2013年10月に画期的な発表が当時の孫ヤフー会長よりなされました。

「我々は間違っていた!」と。

聴衆

出店者を集めたイベント ”ストアカンファレンス2013” の壇上で続けて発せられた「出店料を無料にする」という言葉に会場の出店者たちからどよめきの声が上がりました。
この”出店料無料”がヤフーショッピングと楽天市場との大きな違いです。
この大変換の結果、ヤフーショッピングの出店者数は従来の3倍に膨れ上がり、商品点数もそれに準じて増えていきました。

<最近の出店者数の比較>
楽天市場の店舗数が約55,000店(2021年5月決算説明会での発表)に対し、ヤフーショッピングは約1,170,000店(富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2021」)と約22倍もの数となっています。

増加

だい鉄
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一方、売上面では楽天はヤフーの3.4倍以上というデータがあります。(富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2021」)かつて私が運営していた自社の両店舗においても、図らずも楽天店舗の売上はヤフー店舗の3倍ほどでした。


ヤフーショッピングの出店料無料は収益の柱を広告収入に置き換えるというヤフーの一大戦略でした。その狙いは当たったように思いますが、出店者サイドではどうだったでしょうか?

無料化となったことで、ネット通販を検討していた企業に限らず、楽天や他のモール、また自社サイトで店を構えていた会社もこぞってヤフーショッピングに出店するようになりましたし、これがきっかけでネット通販の分野に参入した企業も多くなりました。それが前述の数字です。


では、既にヤフーショッピングで営業していた店としてはどうだったのか?

店舗数増加に伴い必然的に増えた商品点数により、それまで検索結果のページの上部に出ていた自店の商品ページが膨大な数の商品ページの中に埋もれてしまい、1ページ目の露出が困難になりました。 唯一無二の自社人気商品を販売するならともかく、多くは同一の、もしくは類似の商品を扱う訳で、消費者は検索命で商品を探しますので、検索結果ページの1ページ目、それもなるたけ上部での表示を目指すことが販売の鉄則となります。

広告

このため、下方に埋もれた商品を出来るだけ上部に押し上げるべく広告にすがるようになります。検索のキーワードに対してお金を払い、それで上位表示となるような広告を買うのです。

結果、出店料は無料でも広告費がかかるようになります・・ 当然、従来からのロイヤリティも発生します。 無料化になって暫くして感じたのは、(かつての方がよかったかな・・)という思い。実際の費用対効果を見ても同じでした。これがザックリとした出店料無料化に対する私の感想です。


しかし、出店料不要で人気のメガモールに商品を露出できるという魅力は大きいものがあるでしょう。もし他店に負けない検索上位が十分期待できる商材を持っているのなら、広告費も削減できます。また、前述の検索結果対応広告は、広告対象キーワードや広告費金額、広告期間を購入側が自由にコントロールできるため、適宜、状況に応じた調整が可能という側面もあります。その辺の管理が十分できるとしたら(私はマンパワーの関係でできなかたのですが)やり方もあると思います。

分析

だい鉄
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これ以外の違いでは、楽天で禁止されている外部リンクの表示が可能になっていることがあげられます。ページ上で任意のページに誘導することができます(少し特別な表示になりますが)。こうした外部リンク表示含め、全体の規制(!?)が楽天より緩やかになっている感があります。

 

【まとめ】
出店料無料に伴い店舗数が楽天市場の22倍であり、商品点数も格段に多いことがヤフーショッピングの特徴で楽天と最も違う部分です。

●そのため、商品ページを検索結果上位に表示させるためには広告費や工夫が必要です。
●もし他店より勝る差別化された商材を保有していれば、広告費も削減できますし、検索結果対応の広告出稿に効果測定や費用管理などの労力を十分に費やせるとしたら、費用対効果が高まり、やり方もあります。

アマゾンとの違い


だい鉄
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そしていよいよアマゾンです。


【迫り、並走し、追い抜くアマゾン】
楽天店舗とヤフー店舗を運営しながら、ヒタヒタと迫り、ついには並走してきたアマゾンの存在が気になっていました。楽天とヤフーが純日本製の仮想商店街であるに対し、アマゾン米国発祥の書籍販売というイメージでしたが、自分としてはヤフーショッピングの店舗運営が落ちついた頃、新しい販売チャネルが増えたなという認識でした。

その内に、これまでネット通販で圧倒的シャアを誇っていた楽天市場の領域を徐々に浸食するが如く、アマゾンで買い物をする(している)という情報がパソコンを通じて、また直接周囲からも伝わってきました。そして2014年5月、遂には無視できない存在となり、遅まきながら先ずメインの商品群を出品しました。


さて、アマゾンの場合、楽天との違いに顕著なもの含め、以下のように幾つかあげられます。

【その1:Amazon.co.jpに”出品”】
アマゾンの場合はモールに出店するのではなく、商品を”出品”するのが、楽天やヤフーと大きく異なるところです。楽天やヤフーの場合、楽天市場・ヤフーショッピングといった巨大な商店街(モール)があり、その中の店子(テナント)として、間借りして店を出すというイメージです。一方、アマゾンの場合は、”Amazon.co.jp” のサイト自体がネット上の分厚いカタログであり、既に掲載されている商品の中で自社・自店で取り扱いのある商品に「うちも販売しているよ!」と名乗りを上げるというニュアンスでしょうか?

もし、販売したい商品がアマゾンというカタログの中に無ければ、自社・自店で新しく掲載することも出来ます。それを見て、同じく扱っている他店があれば、そのページに「うちも販売しています!」と名乗りを上げることが出来ます。


【その2:アマゾンでは独自のサービスが案内しづらい】
楽天やヤフーの場合、自店の自由なページ作りの中で、例え定番商品で多くの店舗が販売している同一商品であっても、画像や商品説明などに工夫を凝らし、独自のサービスも紹介した個性的な案内が当然にできます。ところがアマゾンの場合、カタログ販売的な構成になっているため、商品説明の方法はごく限られてしまい、中々、出品者独自のサービスは伝えきれません。

*このことも後述する「(出品者からではなく)アマゾンで買う(買った)」という意識になるのでしょう。

だい鉄
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例えば、私の場合、楽天・ヤフーでも販売していたある定番商品を以下の記事で記載したように、難病の患者さん向けに特別の梱包を施して提供していました。





しかし、アマゾンの場合、出品者に許される僅かな説明の入力スペースではこうした企業努力・独自の差別化されたサービスが表現しづらいのです。これもカタログ方式でアマゾンが売るという、アマゾンの楽天・ヤフーとの大きな違いです。


【その3:消費者は「アマゾンで買う!」】
次は消費者の意識です。楽天やヤフーの場合、楽天市場やヤフーショッピングの中のA店、B店で買う(買った)という意識ですが、アマゾンの場合、出品者から買う(買った)ではなく、「”アマゾンで”買う(買った)」になります。そういう意識が殆どです。


結果的に売れればよいという考えもありますが、次も同じ出品者から買おうというリピートに繋がりにくい結果となり、売れた要因が最安値ということであるなら、最安値をキープできなくなれば、次は他の出品者から買う確率が高くなります。

そしてこれはイレギュラーな点ですが、購入(注文)の意識が出品者(店舗)に行くと、次回の注文はアマゾンを通さず、電話やメール等を介してダイレクトに入る場合があります。こうなれば、まさに自店のお客になったということで、販売手数料も掛からないし、喜ばしいことです。アマゾンに限らず、楽天でもヤフーでも前述のように、直接注文を促す行為はNGですが、消費者の方から寄ってくる流れは仕向けた訳でなく自然なことなので有難いのです。

だい鉄
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このように意識が出品者に向いてくれるとリピートや直接注文も発生し易くなりますが、あくまでアマゾンで買う(買った)となると販売機会と利益の減少につながりますし、淋しい部分があります。



そして・・

【その4:価格競争】
店舗は販売価格を自由に設定できますが、必然的に配送料を加えた販売価格が安いこと、商品の到着が早いことが売れる条件となり、結果、アマゾンでの販売は価格勝負であり、消費者は簡単に最安値で買い物が出来る一方、出品者(販売者)は安価で提供せざるを得ないという状態となります。

(もちろん価格競争は楽天・ヤフーでも厳しいですが、カタログ販売的なレイアウトになっているアマゾンの方がより価格勝負という傾向強まります)

だい鉄
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楽天・ヤフー・アマゾン以外にも一時期、DeNAショッピング(当時)やポンパレモールにも出店していました。もちろん、自社サイトも運営していました。
取り扱い商品の中には長年、国内販売シェアNo.1の商品もありました。消費者がその商品をネットで購入しようとした場合、どこのモールや販売チャネルからでも結果的に自社のサイト、商品ページに辿り着くという状況を作りたかったのです。
売上的には長い間、販売首位をキープしていたので、その部分はやり切ったと思うのですが、その代償として、価格競争に巻き込まれ、意に反した安売りをせざるを得なかったという苦い思いがあります。



その売れた商品はアマゾンの中でも最も売れていたと思います。しかし「売れる」と分かり、その商品の仕入れルートがある会社・店舗は我も我もと販売に名乗りを上げ、最安値を付けます。他店はさらに値を下げ、果てしない価格競争に陥ります・・ 或いは自店に誘導し、本当に売りたい他の商品を見せるために破格の値付けをする店も現れます。そしてある日突然、消え去ります。残されたのは荒らされた売り場です。

価格だけではなく、諸々のサービスや工夫をして長く喜んでもらおうと取り組んできた販売者の良心が台無しに・・ そんな悔しさも経験しました。アマゾンは売れます!でも、全てではないにしろ、こうした辛い局面があります。


【その5:販売手数料の負担が大きい】
そして5つ目の違い・・ 楽天・ヤフーの場合、売上に応じた課金(ロイヤリティ)を支払わなくてはなりませんが、アマゾンの場合も販売金額に応じて、商品カテゴリー毎に定められた一定料率の販売手数料が要求されます。その代わりに楽天にある出店料に比べては、アマゾンの場合の出品料というものは比較的安いのですが、均してみれば、楽天・ヤフーで販売した場合に比べれば、手元に残る金額(利益)は少ないと思います。

販売経費の負担が大きいです。


だい鉄
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でも、よい点もあります・・


【その6:アマゾンは簡単・手がかからない】
アマゾンでの運営は手間がかからないのです。

前述の通り、モール内のテナントとして店舗を作り、その中で商品を販売するのと違い、既にできているカタログ中の商品のページに出品者として手を挙げるだけですので、ページ作りの手間が大幅に省けます。販売価格や最低限必要な入力項目や、コメントしたい部分の記載などはありますが。今までアマゾンに無かった商品を出品する場合もそう難しくなく、商品画像やスペック等、商品データを所定欄に入力してアップデイトしていくだけです。

アマゾンの定められたレイアウトの中での出品ですから、楽天・ヤフーに比べた商品ページの自由度は無い代わりに作業が極めてシンプルになります。このため販売商品が数多くあるなら、どんどん出品商品を増やすことが可能です。 そして受注から商品発送に至るまでの作業もとても楽です。


楽天やヤフー、通常のネット通販では、以下の流れになります。

1) 注文が入ったら決済方法に応じて決済処理を行う。
  大半を占めるカード決済や電子マネー決済の場合、自動でオーソリ処理が行われるため、次の受注処理に進めます。
  代金引換の場合もすぐ次の受注処理に進めます。
  前入金が必要な決済の中では手作業の支払い案内が必要となることもあり、その後の入金管理作業が必要となります。
2)注文確認メールで受注内容・発送予定、その他の必要事項を連絡する。
3)商品を梱包し、発送する。
4)発送後、発送完了のメールを送信し、宅配業者の送り状番号を伝える。

これがアマゾンの場合、1)の決済処理は全てアマゾンで行いますので、出品者サイドとしては、それ以外の作業で済みます。

これは売上が全てアマゾンに入り、出品者は売れた分に応じた販売手数料を得るという大前提の仕組みからくることですが、最も重要は決済作業と売上管理が完全に手から離れることで随分作業が楽になります。


また、商品の発送もアマゾンの倉庫に商品を預け、発送作業自体を完全に託すということも可能です。(商品によっては出来ないものや、当然、この方法には諸々の条件がありますが)回転率がよく、売れると分かっていて在庫を確保できる商品はこのシステムを利用すれば、受注時、発送完了時の連絡も全てアマゾン側で実施しますので、大変労が省けます。

店舗独自のサービスが極めて提供しづらくなりますが、アマゾンの規格に準ずることにより、作業が至ってシンプルになり、運営が簡便になります。これが最大のメリットでしょう。

だい鉄
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前述の流れは淀みなく流れれば、比較的スムーズですが、クレームや問い合わせ、その他のイレギュラーな事柄への対応もまま迫られます。ネット通販は殆どがパソコンやスマホ画面でのやりとりで済みますが、やはり人が動かし、人が利用するものですから、そこは実店舗同様に様々な出来事も生じます。
その点、アマゾンの場合、”アマゾンが売る”という前提でアマゾンが主導となっているシステムですから、出品者に必要とされ、実際に行う作業はモール内店舗の場合と比較すれば、量・質とも随分軽減されてくるのです。



【まとめ】
モールに出店するのではなく、商品を出品するという大前提の違いがああります。このために以下のような短所があげられます。
短所:
●店舗独自の商品説明やサービスの案内がしづらい。
●消費者は”出品者からではなくアマゾンで買う”という意識なので、最安値など買い易い条件がなければ、リピートを得ることが困難。
●激しい価格競争に巻き込まれやすい。
 さらに・・
●販売手数料の負担が大きい。

一方、これが楽天やヤフーにないメリットです。
長所:
●運営に手間がかからないので「作業効率がよい」、「コストが削減できる」、「商品点数を増やせる」。

楽天市場出店のオススメ

ネット通販の一般化と市場の成長に伴い、それらを支え、それらに付随し、そしてそれらから生まれた、新しい機器やシステム、事業、業態、マーケット等が絡み合い、インフラが整備された、めまぐるしい変化をこのおおよそ20年で見てきました。直近ではAI(人口知能)の登場やSNSの隆盛など~とても興味深いですが、今後一層、スピードに拍車がかかり変遷していくのでしょう。

店舗運営をリタイアしてから・・今は消費者として、楽天・ヤフー・アマゾンを眺め、利用していますが、大筋、ここに書いてきたことは変わっていないと思います。

【楽天か?ヤフーか?アマゾンか?】
これからネット通販のサイトを作ろう、ネット通販事業に取り組もうという場合、色々な立場があろうかと思います。販売する商品の内容によって、方法(楽天・ヤフー・アマゾンの中でどれがよいのか?)は違ってくると思います。


もし、「定番商品を数多く保有し、ある程度価格競争にも耐えられる」というならアマゾンへの出品がよいでしょう。
もし、「自社だけの商品(または定番商品であっても、独自の差別化された要素がある商品)を売りたい」のであれば、楽天への出店が望ましいでしょう。自由に商品価値をPRできるので。
そしてもし、「初期投資を抑え、メジャーのネット環境で勝負してみたい」なら、楽天の有する運営機能を殆ど備えているヤフーへの出店も選択肢となると思います。
当然、楽天・ヤフー・アマゾンと、性質の異なるこれら”ビッグ3”全てに出店・出品してみてもよいと思います。

【店舗の2極化】
これは三木谷社長の弁であったか?或いは楽天のセミナーで聞いたことだったか?定かではないですが、

ネット通販の完成型は二つ、”究極の自動販売機”か?或いは”究極の対面販売”か?


簡単に言えば、「アマゾンは前者であり、楽天はどちらの立場でもとることが出来る」と。
二つのタイプの複合も有り得るでしょうし、さらに研磨して新しい完成型を作ることにも価値があるでしょう。商品の個性や自社・自店のベクトルに応じて露出(出店・出品)を選び、完成型を目指すべきでしょう。

【楽天なんか大したことない】
これは、いつか楽天の店舗対象のセミナー責任者と話をしたときに彼から出た言葉です。

講師は偉そうに喋っているけど、(これらのノウハウはみんな)お客様(店舗運営者)から教えられ、育てられた結果のことなんですよ・・

前述した部分に重なることですが、とても謙虚に、かつ如実に楽天のノウハウの本質を述べてくれたと感じました。逆に(だから大したことなのだ)と思いました。


勿論、楽天にも短所がありますが、楽天が保有し、培ってきたノウハウをみた時、日々の店舗運営でコンサルタントを含む楽天サイドから受けるサポートや入手した様々な情報を振り返ると、他には無い価値が絶対にあると思えます。

このおおよそ20年でいつの間か世の中がネットを核にした生活様式になりました。 売り方に戻ると価格と納期、利便性をトコトン追及していくのか?または商品力や独自のサービスにフォーカスしてオリジナリティと満足を提供することを極めていくのか?或いはそれらの複合体か?切磋し、選択する方法、岐路、ノウハウを楽天は作ってきたのだと思います。


【目指すところは】
価格競争で生き残ることが出来る店舗はごく僅かです。その部分を狙うのは困難だし、翻弄された結果、受けるダメージは大きいものがあります。最終的には自社のサイトで勝負できる商品力と販売力を持つべきとは思いますが、そこに至るまでのスタディとして、または自社サイトを育てながらでも、応用の効く楽天に出店し、自店を磨けばどうか?と思います。試行錯誤の結果、副産物・・差別化された商品への道筋も出来ることもあると考えます。


殆どの人がスマホを携行する世の中になりました。ネット通販黎明期には消費者は店舗の伝言場でしか声をあげることが出来ませんでしたが、SNSやYouTubeがポピュラーになり、誰もが主人公の世界がスマホの中にあります。消費者の本音を知ることが困難と言われた昔と違い、本音が拡散しバカ売れすることもあれば、悪しきクチコミで評判が失墜し、炎上したりもします。ある意味、消費者が商品を生むような結果に至ることもあります。


ネット通販で勝負するには勝負する環境を選び、主人公となった消費者に適宜対応しながら、いかに自立していくか?これが大きなテーマです。ネットで買い物をする消費者がどういう景色をみたいのか?みていくのか?そこを考えながら商売する・・

だい鉄
だい鉄

こんなことを考えたら、また始めたくなりました(^^)
おっとっと、いけない、もう年だし・・(^^;




楽天市場出店資料請求


冒頭の繰り返しとなりますが・・ 私は楽天・ヤフー・アマゾンのいわゆるビッグ3(スリー)が生み出したビジネス環境を100%肯定はしてりません。おおよそ20年のネット通販を生業とした日々で、零細企業の立場で、長いものには巻かれざるを得ない~言ってみれば苦渋たるをさんざん経験しています。
それであるからこそ、メジャーは無視できない部分、学ぶべきものが大いにあると自覚し、それらのエッセンスを吸収しながら納得できる唯一無二の店舗を作ると決め、虎視眈々と力をつける。そのような観点からも門を叩くご判断の材料たればと思い、書いてみました。

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