前回、トマトときゅうりの収穫フィナーレ~畑の手仕舞いまでの模様をお話しました。
今回は秋冬野菜のための畑の準備について、お伝えします。
初心者が備忘録的に記しますが、もしお気づきのことがあれば、適宜、ご指導いただければありがたいです。
畑のレイアウト
夏前に駐車場の片隅を耕すことから始め、トマトときゅうりを栽培した”駐車場の畑”です。
今度は秋冬野菜を育てるべく、拡張することにしました。
▼ トマト・ミニトマトを栽培していた部分(約70×200センチ)
秋冬野菜仕込みのために広げます。
▼ 4種類の野菜を作るべく、A~Dのゾーンにレイアウトしました。(約70×850センチ)
間にある、かつてお隣さんが植えたシソとニラは何年も特段の世話無しに育っています。
● 猛暑だった今夏、シソの様子はこちらです。
● ニラも美味しくいただきました。
このレイアウトで秋冬仕様の畑づくりを始めていきます。
【9月10日】 トマト・ミニトマト撤収後~畑作り開始前
天地返し~土の改良~元肥(もとごえ)
畑作りの段取りは概ね、次を基本としました。
1)天地返し(土を堀起こし、混ぜ合わせ、底層・表層が交代するようにならす)。
2)土の改良(土をふるいにかけ、混入している不要物を除く)。
3)酸度測定の結果、必要に応じて中和作業を行う。(種まき・植え付けの2週間前)
4)元肥を施して、適宜、畝を立てる。(種まき・植え付けの1週間前)
2)土の改良(土をふるいにかけ、混入している不要物を除く)。
3)酸度測定の結果、必要に応じて中和作業を行う。(種まき・植え付けの2週間前)
4)元肥を施して、適宜、畝を立てる。(種まき・植え付けの1週間前)
【9月13日】 天地返しと酸度測定
左端のAゾーンは元々雑草しか生えていなかった場所。先ずここを耕した後、天地返ししました。
シソは面積幅250センチ以上に群生していましたが、猛暑により大半息も絶え絶えでした。
殆ど枯れて再生不能であろうと思われる部分のシソを抜き、Bゾーンとしてスコップを入れ、天地返ししました。
▼ Bゾーンの天地返し
Aゾーン、Bゾーンを酸度測定したところ、どちらもほぼpH7.0 であり、酸性土壌ではないことが分かりました。
・・全国的に酸性土壌が多くなっています。そこで種まきの前には土の酸度を中和することが必要です。(中略)酸性土壌の見分け方としては、市販されている酸度測定液「アースチェック」で調べることができます。出典:やさしい野菜のつくり方 鈴木早苗著 株式会社新星出版社 2007年3月25日発行 258~259ページ
だい鉄
アースチェック付属の取説では、土壌酸度(pH):7.0 は中性であり、畑の土としては良好です。
リンク
住友化学園芸 アースチェック液 5ml
この日はついでに、トマト・ミニトマトを栽培していた場所、Cゾーンも耕し、天地返ししておきました。
翌日に酸素測定したところ、こちらもほぼpH7.0 でした。
【9月18日】 Bゾーン:土の改良と元肥
この先は種まき・植え付けの計画に沿い、順番に必要作業を行います。
Bゾーンはアサツキを植えることになりますが、ここの土壌を改良します。
シソが植わっていた部分でしたから、根も少し残っていました。
併せて、雑草の根や石ころなどもフルイをかけて取り除きました。
▼ 土を堀起こし、フルイで根や石などを取り除く。
不純物を取り除いた土を戻したら、今度は元肥です。
通常、酸性土壌を苦土石灰などで中和してから1週間程おいて施すようです。
しかし前述の通り、良好な値であったため、すぐ可能でした。
▼ 元肥 ~腐葉土0.5Kg、有機入元肥(化成肥料)50g をすき込む。
だい鉄
フルイ、腐葉土、有機入元肥、いずれもダイソーで調達。おおよそ3時間の作業でした。
【9月20日】 Aゾーン:土の改良と元肥
Aゾーンはニンニクの植え付けを予定。1週間前に耕しておいた場所です。
▼ こちらも土を堀起こし、フルイで根や石などを取り除く。
次はBゾーン同様に元肥です。
▼ 元肥 ~腐葉土と有機入元肥(化成肥料)をすき込む。
【9月24日】 Cゾーン:土の改良
Cゾーンはトマト・ミニトマトを栽培していたところ。ここはホウレンソウを予定。
Aゾーン、Bゾーンに比べれば、少し広いので、不純物除去も手間がかかる・・
ご近所さんが大きなフルイを貸してくれ、その粗目のフルイも使っての作業。
▼ 粗目のフルイをかけた後、従来のフルイにかけて仕上げます。
酸度測定の結果はpH7.5 ・・まずまず良好でした。
【9月27日】 Dゾーン:土の改良
ナバナを予定した右端のDゾーンも同様にフルイをかけます。
▼ Dゾーンは途中でさらに手前側の草を刈り、広げました。
【10月1日】
酸度測定結果はpH7.5 ・・こちらもまずまず良好でした。
【10月6日】 CゾーンとDゾーン:元肥
併せて元肥です。
▼ 腐葉土と有機入元肥(化成肥料)をすき込む。
だい鉄
Cゾーン、Dゾーンもキレイになりました!
プランターの培養土を再生
この夏、”駐車場畑”の脇できゅうりを育てたプランターですが、中の培養土も一旦はお役御免・・
秋冬の畑準備と併せ、プランターから出して再生を試みました。
【10月11日】
https://www.noukinavi.com/blog/?p=15712 注1)
以下、参考箇所抜粋です。
手順1:土をきれいに掃除する
ふるいを使って土の中のゴミや不純物を取り除きます。
手順2:土を殺菌、消毒する
夏なら黒いビニール袋に土をいれ、水をたっぷりいれて、十分に土を湿らせたら口を閉じ、直射日光に当てます。 1週間に1度、袋を動かして日光が当たる面を変えていきましょう。
土が乾燥してしまったら、水を足してしっかりと湿らせます。1カ月程度しっかり光に当てたら消毒完了です。
寒さを利用するなら、袋に土を入れ熱湯をかけて混ぜ、屋外において寒さにさらします。
2~3週間に1度かき混ぜてしっかり消毒します。
手順3:土の環境を改善する
古い土に腐葉土や堆肥などの有機物を追加して混ぜ合わせます。有機物の量の目安は、土に対して約半量です。
手順4:土に栄養を補給する
植物の成長に必要な窒素、リン、カリウム、ミネラルなどを必要に応じて補給します。
市販のコメヌカ、腐葉土、牛糞、鶏糞などを混ぜ込みましょう。
▼ フルイにかけ、不純物を除きます。
▼ キレイになりました。
▼ 黒袋に入れて水を加え、縛りました。
だい鉄
先ずは殺菌、消毒・・気長にやることにします(^^)
畑の厄介者!コガネムシの幼虫
プランターの土を再生すべく出して広げたら、何やら2~3センチ程の白い幼虫らしきものがウヨウヨ・・
その数、10匹以上!カブトムシの幼虫か?と可愛らしくも思え、Aゾーンの左脇の土中に戻してやりました。
ところが・・4日後、偶然知って後悔(TT) あれは畑の厄介者・コガネムシの幼虫でした(TT)
▼ 7月にトマトの葉にいたコガネムシ。カナブンか?と思っていましたが、これが卵を産みつけたのでしょう・・
慌ててAゾーンの左脇を掘り起してみるも、捕まえたのは2匹限り・・他は一体どこへ行ったのか?
幼虫でも根っこをそれこそ根こそぎ喰い荒らす、畑の天敵。
この夏、きゅうり・夏すずみが弱ってしまったのもこの幼虫のせいだったかも知れず・・
この厄介者対策には例えば、バラの対抗植物(コンパニオンプランツ)のニンニクなどを植えたり。
発生・予防策としては有効とのことでした。
https://www.travelbook.co.jp/t-172/topic-77143/ 注2)
たまたまでしたが、幼虫を埋めた、すぐ右はAゾーンでニンニクを植え付けていました。
▼ 幼虫を埋めたその日・10月11日のニンニク
だい鉄
このニンニクが少しは幼虫を遮断してくれればいいな・・
雑草除去に神経質になるより、多少生やしておいた方がその根を食ってくれるのでよいことも知りました。
厄介者に情を抱いて逃がしていたなんて・・知らないということは怖いことです(^^;
秋冬野菜のための畑の準備・・トマト跡からシソの狭間~さらに草を刈り、畑を広げる。
土を掘り起してはふるいに掛ける~無心の繰り返し。ふと見やれば、ニラの花がそよぎ、蝶が舞う。
・・功無き老兵に訪れた、小さくも無二なる仕合せ。
【参考サイト】
注1)ノウキナビ ブログ ベランダ栽培でも覚えたい!使い終わった古い土を再利用する方法 2023年12月6日
注2)昆虫・爬虫類・両生類の大辞典 コガネムシ(幼虫・成虫)の5つの駆除・対策!寄り付く原因を解消するには 2023年12月6日
注1)ノウキナビ ブログ ベランダ栽培でも覚えたい!使い終わった古い土を再利用する方法 2023年12月6日
注2)昆虫・爬虫類・両生類の大辞典 コガネムシ(幼虫・成虫)の5つの駆除・対策!寄り付く原因を解消するには 2023年12月6日