革ジャンの擦れ、色落ち
前回、嬉しい革のジャケットを入手したことを書きましたが・・
着用するにつれ、前使用者の時代の痕跡である、擦れや色落ちが気になるようになりました。
まだ二十歳前に入手した初めての革ジャンの時は知識も調べる術もなく、野球のグラブに塗る油で手入れしていた記憶がありますが、今回は落ちた黒を何とか復活させることは出来ないのか?と・・

色々調べた結果、この擦れや色落ちの復活・・”補色”作業には以下の品を使うことになりました。
▼左から・・
コロニルのレザーソープ サフィールのユニバーサルレザーローション サフィールのレノベイティングカラークリーム
1st.step 汚れを落とす
先ずはコロニルのレザーソープを使い、汚れ落としです。
補色する前にベースとなる革の生地をキレイにしておく必要があります。キレイになれば、色の乗りがよくなるし、色ムラもかなり防止できるのですね。併せて革が引き締められ、本来の素材としての風合いが蘇ります。
2nd.step 補色クリームを塗ろう!
レザーソープを使った後、1~2時間程休ませて、続いてはいよいよ補色クリームを塗ります。
(レザーローションで伸ばした補色クリームを布等にとって塗りますが、化粧用のパフを家人からもらい塗ってみました)
クリームは定評のある、サフィールのレノベイティングカラークリームを使うのですが、同じくサフィールのユニバーサルレザーローションで補色材のクリームを伸ばして、塗りやすくしてやります。(補色クリームとローションの比率は2:8か3:7程度とされています)
このレザーローションを入れることで革に栄養が加わり、かつ柔らかくなって劣化やヒビ割れが防げ、自然なツヤを出ます。

ハテサテ、結果はいかに??
before and after
▼ 使用前・使用後です。
部分部分を見ていきます。
先ずは右肩の使用前・使用後。
続いて左肩。
左の袖は結構擦れていました。
比べると使用前はゴワゴワした感じが、使用後になると柔らかにツヤも出ています。
裾もボロボロでしたが・・
後ろ姿もキレイになりました。自分では見えないので肝心ですね!
後方からの袖もこの通り!
蘇った革に納得・満足です!
心配していた匂い・・
事前の情報収集の段階で、一部にクリーム自体の匂いがキツイというコメントもありました。
かつて、難病の化学物質過敏症の患者さんのケアを仕事にしており、その関係で私自身も洗剤等の匂いでダメージを受ける体質になってしまい、今は随分と改善されたのでしたが、クリームを入手する前からコメントにあった、その独特の匂いというものは何となくイメージ出来ていました。。
が、実際はさほどでもないように感じられました。万一に備え、以下の脱臭用マスクも用意していましたが、出番はありませんでした。

クラレ 活性炭入り簡易防臭マスク キーメイトマスク (50枚入) 1箱 (D-300A-50P)

それでも正直、塗布した後はクリームの匂いが残ります。 大体、10日間ほどでまあまあ抜けるようです。それまでは着用、暫くの我慢です(^^;

一連の作業により、日々履く靴の手入れにも気が向くようになりました。
足元がピカピカに輝いているのは気持ちのよいもの。
レザーソープもレノベイティングカラークリームも、そしてユニバーサルレザーローションも普段使いが可能です。
革や靴への愛着が沸き、そして手作業のフィールドワークの心まで思い出させてくれました。


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塗布面積そこそこ大きく重ね塗りもしたせいで、かなり匂いが気になりました。
匂いの感じ方には個人差があり、あまり気にならない人もいれば、相当抵抗を感じる向きもあります。
10日程でかなり抜けましたが(換気の無い室内で保管)、根強く残る補色材の匂い・・
仕上げは冬のさほどキツクない日中の日向干しです。
(本来、革にはオススメ出来ないらしいですが、止むを得ません・・短時間の天日干し)
前夜から夜風にさらし、そのまま翌日のお昼まで・・(正味3時間ほどの太陽光)
これで殆ど匂いが気にならなくなりました!