卒業店長の健康歳時記

故郷新潟から届いた美味しいもの♪~山ウドと自生のフキ~母の丹精

フキとウド 献立

「魚料理はじめました!」



食の歳時記~フィールドノート


旬

 

一つ、旬の素材は新鮮で美味しいありがたい自然の恵み
一つ、季節の獲りたて採れたてをなるたけ手をかけず素材を活かし味わい己が何者か問う
一つ、必要なだけ、無駄にせず、いにしえからの生の循環に近付けば心身程よくロスも減ろう
一つ、さほど金を要しない、むしろ徒らにかけないよう、かからないようでありたい

 

ウドとフキ

故郷から届いた美味しいもの


故郷から届いた美味しいもの
田舎がある自分で本当によかったと思います。
新潟の実家は代々からの米作り農家で、高校時代まで故郷で過ごしておりましたが、大学入学を契機に上京し、今は湘南に移り住んでいます。特に近年は実家の周辺も都市化の波で随分垢ぬけてきましたが、子供の頃は自然豊かで木々や草花に囲まれ、家の前には広い畑が広がっていました。

だい鉄
だい鉄

上京以来、母が送ってくれる季節の野菜や果物はとても美味しく、 大変有難く思っています。

実家の畑
チューリップ

帰省の味・・ウド


かこちゃん 分類・時期

●ウコギ科タラノキ属の多年草
●天然物と栽培物があり、一般に販売されているウドは殆どが栽培物。栽培物にも太陽光を遮断して育て「軟白うど」と日に当てて育て「山うど」として販売されるものがあります。
天然物は3月から4月を中心にごく限られた期間しか出回りません。→(注1)

だい鉄
だい鉄

年明け早々に野菜売り場に並ぶウドは白っぽく、春にはたいそう太く育った個体が出回りますが、故郷のウドは野趣に富んだ緑と紫の色合い・・こちらの方がそそられます。元々が天然の山ウドなのでしょうか。


ウドは蔵の前に自生しており、春にはいつも背の高いウドを見ていた記憶があります。
その後、何故か?畑の片隅に移され、春に芽吹くよう世話するようになってから、もう随分たっているみたいです。父が亡くなり、そして母も足腰が悪くなり、ウドについての足りない面倒は叔父が請け負っているようです。

ウドの芽
ウド
採ったばかりのウドを越後味噌をつけてかじる仕合せ・・ホロ苦い春の味覚です。
都会で売っている白いウドと色合いが異なり、野性味溢れ、食欲がそそられます。


だい鉄
だい鉄

そういえば、幼少の頃は味噌も作っていました。
専用の味噌蔵もありました。

ウドをかじる

帰省の味・・フキ


かこちゃん 分類・時期

●キク科フキ属の多年草
●市場の約60%を占める「愛知早生フキ(あいちわせ)」と京都や奈良中心に栽培される「水フキ(京フキ)」、そして自生する「山蕗(ヤマブキ)」などがあり、天然物の旬は3月から6月。→(注2)

だい鉄
だい鉄

子供の頃、天然ガスの井戸の前に自生のフキが生えていましたが、
今、その場所にフキはなく、春になれば変わって蔵の前に広がっています。


▼ 天然ガスのガスタンクと井戸

天然ガスのタンク

▼ 随分前の4月頃、帰省の折りにフキを刈る母の姿・・

フキ
フキを刈る母
子供の頃はよく食膳に載せられていたフキの煮ものは、苦いばかりで好きではありませんでしたが、現金なもので今は大好物(^^)
刈ったフキを下ごしらえして大きな鍋で煮ます。田舎料理は素材豊かで家族も多いので豪快です。

フキを煮る

ウドとフキ・・素朴で有難い献立

ウドとフキは大好物なので、毎春、母が採れたてを送ってくれます。故郷の新聞にくるまれた、これらの食材をとてもいとうしく感じます。新潟日報もシワを延ばして目を通し、しばし故郷に想いを馳せます。

ウド
フキ

ウドは味噌でかじるのが一番ですが、量が多いので、てんぷらにも。
ウドは捨てるところがありません。キンピラでもいただきます。
ごま油とめんつゆで炒めれば、とても簡単でおいしい! 実家の母も大好きです。

ウドのてんぷら
ウドのキンピラ

フキの煮ものは母に教わらなくともネットで検索すれば、すぐレシピにありつける時代になりました。故郷の味の再現です。

フキの煮もの

ウドにフキ・・故郷の味、母の丹精を堪能です。

フキとウドの食卓


・・先日の母からの電話:

「今年はフキもウドも出来がわぁ~りすけ、送らねわね。次はソラ豆らこてね」

(今年はフキもウドも出来が悪いから、送らないよ。次はソラ豆になるよ)

庭の灯篭
母

足腰悪く、もう畑仕事も出来ないと思います。叔父さんも年だし・・

故郷を後にして早や40年以上・・毎年届いた、故郷の美味しいもの。
どうか無理せずに・・

嗚呼、故郷は・・



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ウドとフキ


50代半ばに中出刃を求め、指南書に従い魚を捌き、好きなように食していますが、旬の美味しい食膳は財布にも優しい、お楽しみです。魚を追う内に四季折々の野菜にも魅力を感じ、故郷新潟の畑を思い出し売り場を眺めます。本来、魚は釣り、野菜は畑で収穫し、山菜採りに山に入ればよいのでしょうが、無理はせず、概ね先ずは今出来る方法で入手しています。

写真のフィールド・ノートも大切な指針となっています。季節の素材と対峙し、その生地を活かした菜をいただくことで自然や生活、価値を知り、自身を問う・・意味のある時間です。

フィールド・ノート


本

 




 


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