*この記事は2019年11月3日と2020年11月6日に公開後、倉庫に仕舞った記事を一部書き換え、追記したものです。
故郷から届いた美味しいもの
毎年10月の下旬頃に届く新潟の実家からの荷物が今年は来ない・・少し心配になっていました。
が、10月29日に宅配業者から「荷物が発送された」とラインで連絡が入り、ホッとしたのです。
翌日には待っていた母からの荷物が届きました。
▲ 渋柿を焼酎で渋抜きした故郷の柿~”さわし柿”と食用菊です
18時過ぎ、夕食どきを見計らって、実家の母に電話します。
(20時位になれば、風呂へ入った後、早々に寝てしまうことが多いのです(^^; )
だい鉄
ばかいっぺことありがとね。
(大変沢山、ありがとう)
母
今日あたり、ようさわれったこて。
(今日ぐらい、よく渋が抜けているさ)
・・・・・・・・・・
柔らかな秋の陽射しの下、実家の柿の木の光景が目に浮かびます。
新潟・実家のとんがり柿と渋柿
子供の頃、実家には松、杉、ヒマラヤ杉、欅、銀杏、もみじ、シュロなどの背の高い木が沢山ありました。
椿、桜、ハクモクレン、ツツジ、紫陽花、ヤツデなど花が咲く木もいっぱいありました。
そして、葡萄、ビワ、イチジク、ザクロ、プラム、南天、山椒など実がなる木も多く植わっていました。
柿の木も20本位はありました。
柿は2種類ありました。
先が尖った、とんがり柿(筆柿)はよむ(新潟弁で「熟す」)と甘く、遊びながら食べたものです。
だい鉄
かじると実には黒いツブツブ模様があり、「柿のゴマ」と呼んでいた覚えがあります。
でも実家の柿の殆どは渋柿でした。
とんがり柿と異なり、実は平べったく、真ん中の ”ばってん” はむしろ凹んでいます。
しかし、この渋柿がとんがり柿以上に甘く美味しくなるのです。
焼酎で渋抜きすれば・・
さわし柿
故郷・新潟ではこの渋抜きした柿を「さわし柿」と呼んでいます。稲が終わると(稲刈りを終え、その年のコメ作りを終えると)渋柿も色づきます。
柿をもいで、母はさわし柿作りをする~出来たさわし柿を自分に送る・・
この数十年、毎年秋はその繰り返しでした。
●「醂す(さわす)」とは「柿の渋を取る。水に浸してさらす」という意味(広辞苑)です。
●渋柿のヘタに焼酎をつけたり、霧吹きで焼酎を吹きかけたりしてビニール袋に入れて密封します。
●1週間余りでおいしい醂柿(さわしがき)ができ上がります。
みなで美味しくいただきます
▼ かつて、届いた “さわし柿” に、こんなメモも入っていました♪
*「26日頃、(渋が抜けて)丁度食べ頃になる」という意味です。
だい鉄
電話口の母曰く
「5日浸けて2日置いて送ったすけ、どうれもちょうどいいあんべになってるとも」
→(5日間浸けてから2日寝かせて送ったので、多分、丁度よい塩梅(の漬け具合・甘さ)に仕上がっていると思う)
秋の陽がやさしい窓辺~届いた柿に興味津々の家族(^^)
柿はお店で買ったことがありません・・
この柿が毎年の楽しみで、みなで美味しくいただきます。
食後のデザートで食べる時、犬の家族(^^)にも一切れのおすそ分け!
”さわし柿”は新入りの家族が来る以前、亡くなったお姉さん(!?)も大好きでした。
故郷の晩秋
さわし柿を味わう頃、故郷・新潟の実家の田には白鳥が舞い降り、刈り入れ後の落穂をついばみます。
だい鉄
近くの水原(すいばら/現・新潟県阿賀野市水原)の瓢湖(ひょうこ)は白鳥の飛来で有名ですが、その白鳥が食べ物を求め、実家周辺の田んぼに来るようになって久しいようです。
子供の頃、そんなことは無かったのですが、餌が少なくなったのか・・
実家の庭には落ち葉の絨毯が・・
秋は静かに深まっていきます。
やがて季節は鉛色の空が続く寒い冬に変わります。
1999年に撮った、この時期の写真です。
実家の畑・片隅の枝には数個、取り残されたような柿が。
嗚呼、故郷は・・
(▲ 画像はイメージ・私が撮影した実家の柿です)
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50代半ばに中出刃を求め、指南書に従い魚を捌き食していますが、旬の食膳は美味しいし、財布にも優しい。魚を追う内に四季折々の野菜や山菜も気になり、故郷新潟の畑を思い出し売り場を眺めます。本来、魚は釣り、野菜は畑で収穫し、山菜採りに山に入ればよいのでしょうが、今出来る方法で入手しています。